裏しばみー
と、いきなりどす黒いキャラクターで失礼します。
「平成最後の夏」、でも便利だからとりあえず使ってみます。平成最後の夏は最高の夏にする予定なんで。
「しばみー」の健全っぷりに飽きてしまったので、ツッコミ重視のどす黒いキャラクターを作ることにしました。
以後どうぞお見知りおきを。
出会い系サイトや、SNSでの出会いはこれまでも経験ありましたが、今回挑戦した「match」の破壊力はなかなかのものだったのでどうしても紹介したいんです!
もくじ
「match」とはどんな出会い系サイトなのか
出会い系サイトそのものをあまりご存知ない方もいらっしゃると思うので簡単にご説明をしたいと思います。
出会い系サイトにも、「結婚したい!」という本気モードのものから「とりあえず会えるなら誰でもいい」というイージーモードまで多数ございまして、その中では男女ともに有料ということで本気モード側にあるのが「match」でございます。
参考 マッチ・ドットコム® - 世界最大級の恋愛結婚マッチングMatch.comサイト側のうたい文句としてはこのような感じ。
- 日本国内会員数250万人以上
- 行動学習などを取り入れ、
最良の出会いを提供し続ける
高精度なマッチング技術 - 年中無休の徹底した
安全・安心対策
私は過去に婚活もどきをしていたことがあって、そのときにYahoo!パートナーなど他のサイトを利用していたのですが、そういう他の婚活サイト・出会いサイトと「match」との違いはこんな感じですね。
- 男女ともに有料である(私は1ヵ月5,000円、数か月まとめて契約すると安くなる)
- 中高年もそこそこいる(40代以上から60代後半の方まで)
- サクラは少ない?(あやしい人はいました)
こんな感じでしょうか。
概要については、出会い系サイトをまとめたブログが多数あるのでこの辺にしておきます。
値段については、現在は無料登録をしてからでないと確認することができません。
なんでまた出会い系サイトなんか…
はい。結婚したい…というよりも、とにかく誰かと話がしたかったんです。
恋愛に対する憧れとかもなかったです。
なので、おっさんレンタルに申し込もうかと思っていたのですが、なんとなく出会い系サイトで遊んでみるかね…と見ていたら「match」が気になったので、始めてみたと。
いえ、嘘つきました。かっこつけました。
本当は、matchで無料会員になってみたら、ちょっと話してみたい男性がいたから話しかけたくて有料会員になったんです。
その方はある楽器を演奏する方で、写真も楽器をステージで演奏しているものがずらり。
他には、どこかリゾートのホテルで撮られた、リラックスした表情の写真。
プロフィールには離婚した、ということと、「願わくばもう一度、恋をさせてくれませんか?」と書いてありました。
多分正気じゃなかったのは私で、そんな一目で「ヤバそう」「こいつはダメだ」という男性に惹かれてしまったのですよ。
舞台に上がった写真ばかりって、それはやっぱり恋をするには刺激的だろうけど末永いお付き合いをしましょうっていう雰囲気は皆無ですよね。今ならわかるんだ!今なら!
【追記】
なぜ「恋をさせてください」という男がダメなのか、柳原可奈子が全部語ってくれてた。
お見合い大作戦で柳原可奈子さんが言ってた「あの女の子はまだモテ納めをしてない!モテ納めてない仕草をしてる!」というやつはほんとうにそうだよね、マジでモテる女性はモテ納めてから婚活を始めてくれ〜〜〜!モテ納めてないうちに婚活を始めると血を見る人がたくさんいるんだぜ〜〜〜!と思う
— ものすごい愛 (@mnsgi_ai) 2018年7月23日
「いいね」「いいねつきメッセージ」を駆使せよ!
「match」の「いいね」はFacebookなんかと同じです。
いいな、と思った人にささやかに好意を伝える手段として使います。
「ウィンク」「気に入っている」などのボタンもありましたが、結局メッセージがないと積極性は感じられません。
「いいね」その他は消極的に好意を伝える方法で、いくらでも無駄打ちできるし、なんなら顔しか見てないときもガンガン押していくのがポイントのよう。
メッセージがついているときは本気度が高いです。一般にはね。
ただ、メッセ―ジを1ヵ月に何回まで、と決められている訳ではないので、本人の頑張りがあればいくらでも送れます。
私は気になるヤバい人以外はあまり積極的にはなれず、「いいね」が来た人のプロフィールを見て、良さそうだったら「いいね」を返して、それで相手からメッセージが来たらやりとりをする…という感じでした。
気になった人にはこちらからメッセージを送りましたが、それでやりとりが始まった人はいなかったような…
最初のメッセ―ジ、どんなのが来るの?
気になりますよね?
実際に私が受け取ったメッセ―ジを年齢つきでどんどん紹介していきますよ!
これらすべて、メッセージの送り主から私へのファーストアプローチです。
自分も一人旅が好きです
ただ、旅先のコミュニケーション力が乏しく帰ってきてからそんな場所あったんだと後悔することが多いです…
写真を見て目元が明るく素敵な女性の方で、
凄く魅力的に感じます。
笑顔が素敵で、毎日見たい笑顔でしょうね。
お会いしたら一目ぼれしてしまいそうですね~
よろしくお願いします。
はい、とりあえずここまで。
寂しい人か、誰でもいい人か、会話のきっかけ丸投げの人か、そんな感じで、メッセージを見るのが日に日に辛くなっていくのでした。
もっと若くて美人だったりすると全く違うのだろうか?
毎月、ゴルフ月例に出てます。いつか一緒にお願いします。
お互いいろんな話をすることが一番ですね。
是非、メール交換しましょう。
あとは、メッセージのやりとり3往復くらいで「最寄り駅はどこですか?」と聞かれたり。
メッセージが届きました!というメールが「match」から来るのですが、開いて「やだやだ怖い怖い怖いムリムリムリ!」と叫ぶことが増えていきました…。
とっておき★ダメ男列伝
はい! 皆さんお待たせしました! 読みたいのここでしょう?
どんどん行きますよ!
プロフィールの写真がどこぞのホテル
私が気になってしまったヤバい男のパターンですね。
それ撮影したの女だよね? 同性とそんなリゾートホテル泊まらないよね?
泊まったとしてそんなリラックスした表情見せないよね?
例外編として、ベッドに寝転ぶ自分のバストアップを自撮りした写真をプロフィールに載せている男性もいました。
裏しばみーちゃん、気持ちはわかるけどその辺にね。自分の恋人や家族くらいしかそんなにリラックスした表情見たくないよね。
終わっている会話に気づかない男
最初のメッセージが「話をしてみませんか?」とだけ来て、正気だったら無視するところだったんですが、ついうっかり「どのような話から始めますか?」と答えてしまったところ…
と連続して送られてきて怖くなり、終了の意味で返事はしませんでした。
すると! 3日後に!
これは怖いですよ…3日後ですよ。今回もスルーしました(ブロックもできるのですが、この時点ではしていませんでした)。
さらにそこから5日後!
なんでしょう、このゾワゾワする怖さ。この時点でブロックしました。
でも読んでいる瞬間の恐ろしさはちょっと残りました…。
恐怖! いきなり上から説教男!
ある男性から「いいね」をもらい、私も「いいね」をして同時にこちらからメッセージを送ってみました。
どの写真も笑顔が素敵だな、と思いメッセージを送りました。
よろしければメッセージのやり取りをしませんか?
…問題ないですよね? 長すぎず短すぎず。
このメッセージに対してきた返事がこちらです!どん!
このさいとを利用させて頂きまして思う事は、人の人相、表情って造られていく、或いは出来上がっていくんだなと何となく感じます。
日々の小さな心掛けや、何と向き合い何から目を背けるのか。何かと戦ってきたのか、逃亡したのか?守るもの、犠牲にするもの、、、
はい、何の話かさっぱりわかりませんね。ポエムですか?
それなのにまだまだ続きますよ! みんなついてこーい!
女性ですから抵抗があるかもしれませんが掲載画像の多い方が一歩踏み出そうと思うか否かの判断になると思います。
いいなと思ったので、いいねボタンを押したんだと思いますがもっとご自身をアピール出来る画像掲載をされると良いと思います。
この方が言いたいことを要約すると、「あなたはもっと写真を多く掲載して男性にアピールしたまえ。その方が良かろう」ということになります。
このメッセージが来て呆れたんですけど、「そうだブログに書いてネタにしよう」と思ったので、まあいいんですけどね。
あと、メッセージに対して不審な点を感じた場合は事務局に通報できるので、さくっと通報させていただきました。
黒しばみーちゃんも、その辺にしておきましょうね♪
自信がなさすぎて自己肯定感ベコベコのくせに甘えんボーイ
だんだん読むのが辛くなってきた?
本番はここからですよ!!!
何回かのやりとりをしたバツイチの男性です。子どもがいた、というお話は聞いていたのですが…
(中略)
しばみーさんも離婚組なのでわかってもらえたらうれしいのですが、
結婚できたってことだけでも、結構すごいことだったんですよね。
私の場合は、さらに子どもも授かった。
どれだけ奇跡のようなことが重なったんだ、とあの頃の幸運さを悔んだりもします。
はい、香ばしい話やってきました。なんで新しく出会った女性に、以前の結婚が幸せだったという話をしてるんでしょう。つか離婚組ってなんだよ。
まだまだ続きます。本当は全文公開したいこの超長文を…!
私の場合は、元奥さんの事情も絡んで、調停も裁判もしました。
誰かに話してわかってもらえる自信がないんですよね。
でも、もしよければ、退会までに、お互いのことを話してみませんか?
誤解をされても構わないので、自分のことを話してみたいです。
新しく「恋をしませんか」「この先結婚するかもしれませんね」という出会いをした男性から「離婚の辛さについて語り合おう」と言われたら。
まだメッセージのやりとりは3往復くらい。信頼関係も何もあったもんじゃありません。
これねー、ある男性にこの話をしたら「共通点の離婚を切り口に知り合っていこうということでは?」と言われたんですけど、離婚の辛さでつながった2人に未来につながるご縁なんて、ないと思うんです私。
例えば「ひきこもり」とか、「貧乏で苦しんだ」とか、悲しい出来事が自分に起きたとして、そこの辛さ、苦しさを話して支えてもらうのは未来について考えるパートナーではないですよ。
友達とか、でなけりゃカウンセラーですよね。
その悲しい出来事についてはクリアになってから出会わないと、「支える」「支えられる」という一方通行のつながりになるか、さもなくば共依存で共倒れですよ。
…と思いましたので、このようにお返事。
それを始めてしまうと、出会いというよりカウンセリングになってしまうからです。
それに、そういう深いお話をするほどまだ知り合ってもいないと思っています。
ばしっと断っちゃいました。スルーしようかとも思ったんですが、一生懸命なメッセージだったので一生懸命本音でお答えしようかなーと。
そうしたら「そっすか!そんなつもりはなかったんですけど!ありがとうございました!楽しかったですー!」の言葉と共にブロックされました。そんなに心が弱くてどうするの…もっと…強くなって…
ラスボス! 実は昨日まで「既婚者」オトコ
この人が、最初に「絶対ヤバい」と思いながら連絡したくなってしまった男性です。
2週間くらい毎日連絡しあって、ニックネームで呼び合い、好きな音楽を紹介しあい、ときどき愚痴って支えられて、というやりとりをしていました。
1回だけちょっと飲んだりもして。「居心地がいい」「一緒にいて、気が休まる」というようなことをお互い言い合ったりもして。
でも会ったとき、不自然にトイレの回数が多かった。あれは多分トイレでLINEなんかで他の女性とやりとりしてたな。
しばみーちゃんの言ってることはごもっとも。
2週間を過ぎた頃から、徐々に別れた奥さんの話が増えてきました。
最初は「新婚旅行(苦笑)で訪れたハワイで…」とか、離婚の話をするにも多少の気遣いがあったんですよ。
「別れた奥さんのことを言うけど、それは本当は言ってはならないことは理解してる」
という暗黙の了解というか。
それが、だんだん回数が増え、最後はもう毎回。別れた奥さんの話がメッセージに出てくるようになり。会った時に感じた、「まだ離婚の傷が生々しい」「全然奥さんのことが忘れられてない、というかむしろ愛しているまんま」という印象が当たっていたんだなーと思っていたんですが。
そこは、まあわかっていたことなので、それはありつつ私のことをちゃんと見て話をしてくれればいいと思っていたのです。痛い!痛すぎるけど、そのときはそう思ってた!
ある日、なんだかいつもと全然テンションが違うメッセージが届いたので、「今日はちょっとお疲れでした?」と聞いてみたら、
ちょっと振り返りたい気分になりまして。
…今は冷静なので「はぁ? 過去の女を振り返りたいとか言ってんなら出会い系サイトに来るなよ、ここは戦場だぞ!!!」というような気持ちなのですが、そのときは久々のどうしようもない人を前にして
みたいな気分になってたんですよね。怖いですね。ちなみに前に接していたどうしようもない人たちは別れた彼氏とか仕事で関わっていた人とかです。みんなみんなどうしようもなかった。
自分の傷を癒すために人を利用する、という甘え上手でどうしようもない人、結構いますよね。
なんですけど、どうしようもない人と一緒にいると、気が楽だったんです。自分のどうしようもなさが直視しなくて済むから。今はだいぶそういうもの(共依存)から離れられていたと思っていたのですが、ついうっかり。
無理はしないでね
というメッセージを送りました。
そして、3日後。彼からメッセージが届きました。
実は、離婚届が受理されたと連絡が来まして。
これからは、人間扱いしてくれる女性を探していきたいと思います(笑)
悲報:「女」としてカウントされてなかった(涙)
かつ、離婚届が受理されたって、つい先日まで既婚者だったわけですよね?
プロフィールの離婚っていうのも嘘だし、離婚の話を私にして甘えてくるし、常に別れた奥様や他の女性の影がチラついてたし、何から何までどうしようもない人でした。
自分が年上だからとか、太っているからとか、美人じゃないからとかダメなんだと思ったりしました。「かわいい」「素直さ」「イイ女っぷり」とかいう要素を全く持っていないと自分を責めたりも。だから女扱いされなかったんだ、しかも「出会って」さえいないなんて、と。
でも、すぐに冷静さを取り戻し、「こいつここまで私に離婚の話して甘えておいて、何言ってんの?」と思いました。
共依存はもう卒業したんだよ!!!
「私とあなたは出会ってないってことですよね、ショックです」とメッセージを送ったら、彼から「もう傷つけたくないから距離を置きたい」とお返事。
私はその日から10日後に「match」を退会することを決めていました。
このままでは気持ち良く退会できないと思い、「距離を置くって、終わりにしたいということなの? 本当に距離を置きたいのなら、期限を決めたい」という、「耳に触りのいい言葉を使って逃げてんじゃねえぞテメー」というメールを送り、返事をもらい、キレイに(?)ジ・エンドとなったのでありました。スッキリ!
私が求めていたものは「人間と人間の出会い」
最初に、私が求めていたのは結婚でもなく恋愛でもなかったと書きました。
「match」では、プロフィールに「宗教」「体型」「年収」「職種」などさまざまな項目があります。
もちろん書いても書かなくてもいいのですが、書いたほうが正直かな、と思って書いていたら我ながらなかなか厳しい条件になりました。
「バツイチ、40歳、ぽっちゃりで喫煙者なんて、正直厳しすぎるでしょ!」
これは離婚届受理男と会った時に酔っぱらって彼が私に言った言葉です(この人本当にどうしようもないですね)。
ま、そうだとは思います。結婚相手にはあまり好んで選ばれる条件は少ない。
でも、私は人と出会いたいんです。男とか、女とか、年齢とか、会社とか関係なく、一人と一人の人間として会って、話をしたい。
その先に「この女性なら恋ができそう」とか「結婚するならもう少し収入が」とか評価基準のない、純粋な出会いがしたい。
私が求めていたものの、輪郭を手に入れることができたのは、「match」を体験したおかげかな、と思います。
「match」で得たもの、失ったものは?
離婚届受理男クンに一度会ったと書きました。その後、私が始めたことは…
- 毎日の筋トレ、ダイエット
- 転職活動
- 引っ越し
- サックスを再び習おうと体験教室に申し込む
普段の生活では出会わない人と出会ったことで、大きな刺激を受けました。
「これからもっと人に出会いたいから、かっこよくなりたい」
「胸を張って名刺を渡せる仕事につきたい」
「人を呼べる部屋に住みたい」
「自分の形にならない気持ちを音楽で表現したい!!!」
最近、仕事で本当にキツいネゴシエーションを続けてきたので、「match」を始めた1か月前は体も心もボロボロでした。
それが。今では。「そろそろ動きたい!」「もっと楽しく生きたい!」と、活動的になり、めちゃくちゃ動いてます。(男女の出会いではない出会い系に登録し楽しんでいるのでまた別の記事で書きます)
どうしようもない彼でしたが、彼が楽器をやっていたおかげで私はサックスをもう一度やりたいと思えたし、実際に教室の申し込みをするところまでいけたんです。感謝感謝。
彼は私の心にほんの少しの傷を与えましたが、代わりにたくさんのきっかけをくれもしたのです。
「match」で「恋人」や「結婚相手」は見つかったかどうかはわからないのですが(退会後も連絡を取っている方もいるのでまだ不明)、前向きになる力はもらえました。あとこのブログのネタも…
対価として払った5,000円、様々な人とのやりとりに使った時間はありましたが、失ったというような思いはありません。
やらなければわからない世界を垣間見た、という意味でこの「match」もまた私にとって一つの旅でした。
以前記事にしたMeetupなど、これからは「恋」「結婚」を目的としない出会いを増やしていきたいなーと今は思っています。やっぱり面倒だったり勘弁してほしいなってこともあったしね…

[…] 恋愛とかもいいかなーと思ったんですけど(自分が出会い系サイトを利用したりもしているし)、私の使ってるXserverさんが出会い系サイトのアフィリエイト禁止なんですよね。 […]
[…] した。その人は楽器を演奏する人で、学生時代からライブなどにも出ている人でした。(この人については「平成最後の夏に出会い系サイト「match」に挑戦した」に詳しく書いています) […]